ツアーの極意

というわけで、もう終わって2週間くらい経つが、約3年半振りに日本へやってきたIron Lungと各地を回ってきた(但し仕事の都合で仙台行けず・・・)。
今回はDreadeyeのケミーが招聘、細かいことを全部一手に引き受けてくれているので(笑)、私はただ、運転をして、一緒について回るだけ。しかし蓋を開けてみれば、スーパードライバー(笑)のデスロウ君が9割方運転をしてくれたので、ほぼやることなし。各地で昔お世話になった人たちや対バンしたことのあった人たちに再会して近況を話したり(高知Chaotic Noiseの井上さん! 岡山はフリーダムタコスの山本さんのヴィーガン・タコライス! 大阪のいつもの諸先輩!笑 Dr. K!)、新たな出会いもあったり、ジョンと最近見た映画や読んだ本の話をひたすらしたり(阪神高速から神戸の未来的な高層マンション群を見ながら、ベン・ウィートリーという監督がJ.G.バラードの『ハイ-ライズ』を映画化するという話を教えてもらった。これは楽しみ)、ジェンセンの止まらないサーカズムへの応酬を頑張ったり(なかなか難しい)、正直ここまで楽しんだツアーはなかなか珍しい。岡山から合流したDreadeyeのみんなもそれぞれとても魅力的で、普段自分のいるところではあまり聞くことのない話がいろいろ聞けて、曇りがちな視野がサーっと開けていくようだった。もちろんIron Lungのライブは相変わらずの出音とタイトさで、毎晩身震いがした。おしゃべりジェンセンのMCも、わけのわかったようなわからんようなで毎晩楽しかった。

前もどこかで書いたような気がするが、こういったシーンで行われる海外のバンドを伴ってのツアーというのは、義務と享楽の狭間にある危ういものでもある。もちろん毎日いろんなところへ行けて、いろんな人に会えて楽しいのだが、金銭的な問題は常についてまわる。バンドならパフォーマンスもしないといけない。人によってはベジ、ヴィーガン料理も用意しないといけないし、時にはよい睡眠も必要だ。そのあたりのバランスを失うと、揉め事が起きる。金銭に対する希望というのもバンドごとに違うので、そこらへんはあらかじめ話を聞いておかないと、めんどくさいことにもなりかねない。別に商業的な呼び屋でも何でもない私たちは、あくまで「友人と旅行をする」という大前提の上でツアーを組めばいいと個人的には思うが(Iron Lungとは古くからの共通の友人のケミーも今回はそう思ってたはずだし、そうだったからこそこんなに楽しかったんだろう)、その辺はまあ人それぞれか。「オーガナイズが悪い」とツアーが終わってから揉め事になるのを見るのは忍びない。
ヨーロッパなんかだと、たとえばツアー中1日数十ユーロとか日当を払って、車持ち込みで運転手をしてくれるブッキングもあるが、どこか業務的でもある。メールでちょっと知り合った程度でその人たちのことがよくわかっていないと、細かいところが詰め切れずに後々めんどくさそうだし、何よりやっぱり一緒に回るなら、気心の知れた仲がいい。そんな仲なら、少々難があってもただ笑いのネタが増えるだけだ。前回、311の1週間後に行った日本ツアーも、独特の皮肉で話のネタにしてしまうような素敵な友人がアメリカからやってきて、そんな友人とまたこうやって旅ができて、よかったの一言に尽きる。ほんとありがたい話だ。

Iron Lungは日本が終わった後は韓国のソウルで2回ライブ。これも仲良しの友人で絵描きのイェジにお願いして、彼女はライブの企画自体が初めてだったらしいけど、ヴィーガン・ピビンバやサンパッでもてなして、韓国にはあまり「かっこいい海外のバンド」が来ない(在ソウルの仏人JP談)からなのか、人もたくさん集まって大盛況だったみたいでよかった。

まあまた彼らが来ることがあったら(今度は九州に行きたいと言ってたが・・・)、もちろん一緒に回りたいなと。ケミー、またやる?

以上、旅の極意は仲良しこよし。

10/30 高知のライブ!

10/30 高知のライブ!

ケミーによるツアーレポート諸々はhttp://ironlung.void-server.net/へ!

14. November 2014 by sats
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