帰郷の宿 | 焔と煙霧

帰郷の宿

たとえ木陰だろうがビルの影だろうが、とにかく外に出れば息苦しくて窒息寸前の日本の夏の夏休みの終わりに、帰省した。
実家の大迷惑なお荷物になっている蔵書、蔵レコード等を適当に眺めながら、そろそろ物質集めもやめにすべきかと思ってはみたが、現在の境遇では本は増えるばかり、物欲というのはなかなか納まりがつかないものである(レコードはレコードプレイヤーがないという環境だと自然と納まった/諦めた)。
所有欲。今後一所に定住する気も未だまったくしていないまま、ただただモノが増えていくというのもなかなかの困りものである。

さて、東京に戻る前のほんの数時間、名古屋の元バンドメンバーと会って久々にゆっくり喋ったり、一緒にハックでやっていたYOSSIEさんの展示を覗いたり(12月に東京でもやるみたい!タンブラーをチェック!)、その日ライブだったSCREWBALL大先輩御一行に一瞬だけ会えたり(本当に慌しくてすみませんでした)と、あらかじめもうちょっと予定をちゃんと組んでおけばよかったと後ろ髪引かれながら、台風でダイヤが滅茶苦茶になっている名古屋駅の新幹線乗り場にそそくさと移動し、遅れたぷらっとこだまに乗って帰京。旅のお供は、連城三紀彦『戻り川心中』。

台風で走らない新幹線のことを駅員にぶち切れている人々の姿は、見ていて痛々しいものがある。これというのは、月曜の朝などに、袋小路から逃れるための本人の唯一の手段で線路に身を投げる人のことを省みずに、そのせいで列車が遅れてしまったことにブーブー文句を言う人たちなのだろうか。すべてが時間通りに動くのが当たり前になってしまっている社会というのは、とても息苦しい。そして更に息苦しくなるであろう、東京オリンピックも決まってしまった。

強行軍だったが、会いたい人に会えて、エネルギーも充填され、こんなことを思い、また日常に戻る。
ようやく涼しくなったので、またぼちぼち戯言を書こうかと。

YOSSIEさんの画と言えば、ANSWERから出ていたCONSTRICTEDの7″が聞きたくなった。今度帰ったら聞こう。

17. September 2013 by sats
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