EL ZINE vol.31 -FATUM インタビュー/ ニューヨーク2018〈後編〉

EL ZINE vol.31は6月28日発売です。
今号では、ロシアのメタリック・クラストバンド、FATUMのインタビューを載せてもらっています。発音に悩む単語ですが、カタカナだと「ファータム」という表記が一番近い、「運命」なんかを意味するラテン語らしいです。

今回は、ZAYの招聘によるツアーもあり、ZAYからの依頼でインタビューすることになったんですが、バンドのことはもちろんですが(あの超クラスティーなアートワークのこととかも)、ロシアの現行バンドのことや、あとちょうどインタビューをする直前に偶然図書館で読んだ、「ゲンロン」という雑誌のロシア現代思想特集や、映画『霊的ボリシェヴィキ』なんかにも関連したりと、最近よく目にするので気になっていた、ロシアの極右思想家・アレクサンドル・ドゥーギンのことを何気なく聞いてみました。するとものすごくちゃんとした回答が返ってきて、このバンドは完全に信頼できる!と確信しました(笑)。それ以外にも、ロシアとウクライナの関係(ウクライナの「革命」について、現地の複雑な状況(ウクライナ政府に後押しされたウクライナのネオナチ武装隊に、ロシア人が加入して、東部独立派地域のロシア系ウクライナ市民を殺す、とか)や、プーチンに対するデモの真相など、手前味噌ですが、(そういうのに興味があれば)お世辞抜きに非常に興味深い内容となってますので、ぜひ買って読んで下さい。
もっと言うと、「アナキスト・ハードコア・パンク的なラディカルな思想を持ってて、かつ音もかっこいい」ことを両立できているバンドはなかなかいない、という私の勝手な持論を覆してくれるバンドでもあります。彼らも「今まで受けた中で一番おもしろいインタビューだった」と言ってくれたし、何より日本に来ることをとても楽しみにしてるので、そんな彼らが何を考えながらあんなバンドをやってるかを知るきっかけにはなるかと思います。

あと今号では、前号の続き、「ニューヨーク2018」の後編も載せてもらっています。前編(さきほどここにも載せました)はアメリカ滞在中に書いていたので勢いでなんとかしてましたが、後編はその勢いももうないので、前編でよく登場した「ジェントリフィケーション」を一から説明しながら、ニューヨークで起きた/起こっているジェントリフィケーションから、東京の山谷~南千住から、現在の渋谷、釜ヶ崎で起こっていることまでを横断して書きました。パンクス=お金がないがコミュニティはある、にとっても無視できない問題だと思うので、こちらも合わせてご一読いただければ。



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EL ZINE vol.31
6月28日発売予定

●NO FUN AT ALL
(10年ぶりとなるニュー・アルバム『Grit』を4月にリリースしたスウェーデンのキング・オブ・メロディック・パンク・バンド、NO FUN AT ALLのヴォーカルであるIngemarへのインタヴュー)

●NO FUN AT ALLアルバム紹介
(NO FUN AT ALLがこれまでにリリースしたアルバム6枚のディスク・レヴュー)

●RIXE
(フランス/パリのオールドスクールなOi!パンク・バンド、RIXEへのインタヴュー)

●FATUM
(ZAYの招聘により8月に来日を予定しているロシア/モスクワのメタリック・クラスト・バンド、FATUMへのインタヴューby 鈴木智士氏)

●HANK WOOD AND THE HAMMERHEADS
(7月に来日を予定しているニューヨークのガレージ・ハードコア・パンク・バンド、HANK WOOD AND THE HAMMERHEADSへのインタヴューby Shogo氏/GREAT DANCE & Jin Windam氏/LOVE OVER VOLTAGE)

●Umea Punk City
(ex.AC4~現ACID BLOODのKarlによる、スウェーデンUmeaの現地情報コラム)

●END OF POLLUTION
(福岡市博多区のクラスト・パンク・バンド、END OF POLLUTIONのギター・ヴォーカルであるJet氏へのインタヴューby ツトム氏/悲観レーベル)

●SLANT
(SCUMRAIDやAGARI、BLOODKROW BUTCHERなどのメンバーらによる韓国の新バンド、SLANTへのインタヴューby
Shogo氏/GREAT DANCE)

●Dra at helvete!
(正体不明の覆面バンド、SKITKLASSのヴォーカルであるSkitkatt氏によるコラム)

●CHAIN CULT
(DIRTY WOMBSやCONSPIRACY OF DENIALなどのメンバーらによるギリシャ/アテネのポスト・パンク・バンド、CHAIN CULTへのインタヴュー)

●RATOS DE PORAO
(7月に来日を予定しているブラジルのベテラン・ハードコア・バンド、RATOS DE PORAOのヴォーカルであるJ.Gordoへのインタヴューby Rafael Yaekashi)

●高松ハードコア特集 発売記念トーク・ライヴ・レポート
(前号vol.30で掲載させて頂いた「高松ハードコア特集」をキッカケに開催されたトーク・ライヴのレポート記事by 井川氏/IMPULSE
RECORDS~TOONICE etc)

●羅生門
(ワシントンのハードコア・バンド、羅生門でヴォーカルとして活動している浦上皓平氏へのインタヴューby Shogo氏/GREAT DANCE)

●ニューヨーク2018 後編
(2018年3月にニューヨークを旅してきた鈴木智士氏による紀行文、及び「ジェントリフィケーション」についての解説)

●DOWNHATTA
(ブラジルのハードコア・バンド、DOWNHATTAへのインタヴューby Rafael Yaekashi)

●LASHING SPEED DEMONS:MOTORHEAD/Robbo & Wurzel Era
(前号vol.30の続きとなる、”黄金トリオ”期以降の、1982~95年のMOTORHEADについてby 大越よしはる氏)

●チャレンジ・インタヴュー
(クボラ氏[Slight & Slappers])

●ES GIBT KEIN WERT
(発行人によるディスク紹介)

13. June 2018 by sats
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