EL ZINE vol.28 -assembrage インタビュー/ Dave Dictor (MDC) 自伝レビュー | 焔と煙霧

EL ZINE vol.28 -assembrage インタビュー/ Dave Dictor (MDC) 自伝レビュー

EL ZINE vol.28は12月22日発売です。

2017年最後のインタビューは、ちょうど今号発売と同じ頃に1stアルバム、” A Curtain Call of an Aeon”を、大阪のナイスガイで私のファスビンダー友達の田口君主宰・Guerrilla Recordsからリリースする、大阪のassembrageです。前号のG.A.T.E.Sとはまったく違った解釈で、メタルとハードコア・パンクを横断する彼らですが、今回発売される1stアルバムは、2014年の12インチ”A Wheel of Wrath”の延長線上にある、スウェディッシュ・デスメタルと日本のハードコアのハイブリッドな楽曲が、そこらのそういったバンド(ってあまりいないか)より段違いに高いクオリティで、特に私は彼らの曲のリフが好きなんですが、相変わらず聞かせる曲ばかり入った素晴らしい作品です。「ブラッケンド」とかいう、よくわからない形容詞が「ハードコア」の前につく昨今ですが、勝手な解釈をさせてもらえば、assembrageはそういったチープな響きの即席サブジャンルを(本人たちはその気がなくても)一掃するようなバンドでしょう。そもそもデスメタルもハードコア・パンクも、音楽的な側面に限らず、真っ黒い部分をそれぞれもとから内包し、そしてその黒さが美しいから魅了されるわけで。
さて、今回のインタビューではそのあたりの曲作りのことも含めて、ギターのKaneuchi氏とドラムのOsamu氏を中心に、バンドのことはもちろん、シーンの世代間の差異や、最近聞いてる地下アイドルまで(笑)、色々聞きました。
アルバムのお供にぜひどうぞ。
新アルバムより↓

あと今号では、今年2月に初来日して感涙もののパフォーマンスをみせてくれた、アメリカン・ハードコアの生き証人・MDCの首謀者、Dave Dictorの自伝 “MDC: Memoir from a Damaged Civilization: Stories of Punk, Fear, and Redemption” (Manic D Press)の書評も書かせてもらいました。この本は、その2月の初来日時の物販で買ったもので(デイヴのサイン入り!)、彼の生い立ちから、80年代初頭のアメリカン・ハードコア黎明期~”Rock Against Reagan”~90年代のSUBMISSIVESなどもはさんでの現在に至るエピソードの連続で、実におもしろい! 今回は、書評というよりもそのエピソードの紹介に始終していますが、レーガン政権やキリスト教、KKKなどのレイシズム批判など、いわゆる「政治的」なアティチュードだけでなく、ハードコア・パンクシーン内の男性主義やセクシズムに対して、一貫して批判的な姿勢をとってきたデイヴ・ディクター氏の行動や書いたものを読んで知ることで、現在に反映できることもきっとあると思います。何てったってMDCは現役バンドで、来年1月~2月にかけて再来日も決まってるから!
MDC Dave Dictor

毎度のことですが、発売後は販売用に数冊在庫があるので、ほしい方は nakanakananke@gmail.com までメールいただければ。600円+送料100円です。


v28
EL ZINE vol.28

●Linnea Olsson
(スウェーデンのメタルパンク・バンドSONIC
RITUALのギタリストにして、一時期はフィンランドのポスト・パンク・バンドBEASTMILK~GRAVE
PLEASURESでも活躍、現在は自身のソロ・プロジェクトMAGGOT HEARTでギター・ヴォーカルを務めるLinnea
Olssonへのインタヴュー)

●Linnea Olsson関連バンド紹介
(Linnea Olssonがこれまでに関わったバンドの紹介テキスト)

●assembrage
(12月にアルバムをリリースする大阪のデスメタリック・ハードコア・バンドassembrageへのインタヴューby 鈴木智士氏)

●908 Japan Tour 2017レポート
(10月にジャパン・ツアーを敢行した、米国デンバーのグラインド・コア・バンド908のメンバーによるツアーの感想)

●THE TITS
(1stシングル「対人嫌悪」をリリースする東京のハードコア・バンドTHE TITS。そのヴォーカルである狂介氏へのインタヴュー)

●Recordshops Recommended Records 2017
(レコード店さんに、2017年にリリースされた音源の中からオススメの作品を5枚挙げてもらいました。参加して頂いたレコード店さんは :
ANSWER(愛知)、BASE(東京)、BOY(東京)、DIGDIG(岡山)、DISK
UNION(関東&大阪)、KNOX(茨城)、MISERY(広島)、NAT(東京)、PUNK AND
DESTROY(大阪)、TIMEBOMB(大阪)、WATERSLIDE(東京))

●45 REVOLUTION
(東京/下北沢のパンク・ショップ45
REVOLUTION。その店員であるエビネ氏(REDNECKS)へのインタヴュー&写真で綴るエビちゃんの一日by
Shogo氏/ALTERNATIVE SOLUTION)

●Mark from Beach Impediment Records & AGGRESSION PACT
(米国リッチモンドのハードコア・レーベル、Beach Impediment Recordsの主宰者にして、ex.WASTED
TIME~現在はBOSTON STRANGLER等のメンバーと共に、AGGRESSION
PACTで活動しているMarkへのインタヴュー。その後半)

●Umea Punk City
(ex.AC4~現ACID BLOODのKarlによる、スウェーデンUmeaの現地情報コラム)

●The History of ABUSO SONORO
(90年代~00年代初頭にかけて活動していたブラジルのクラスト・コア・バンドABUSO SONORO。メンバーだったAngelo
Brunoによるバンドのヒストリー)

●EEL
(米国ピッツバーグのノイズ・コア・バンドEELへのインタヴュー)

●高知ハードコア・シーンTRASH NOISE VIOLENCEレポート
(高知のハードコア・シーン・レポート&高知で活動しているパンク/ハードコア・バンドの紹介by井上氏/K-CLUB/CHAOTIC NOISE)

●ヒサネfrom NONONO
(再結成を果たした茨城の女性ヴォーカル・ハードコア・バンドNONONO。そのギター・ヴォーカルであるヒサネ氏へのインタヴューbyツトム氏/悲観レーベル)

●乳~にゅう~
(東京のイタコ・パンク・バンド「乳~にゅう~」へのインタヴューbyツトム氏/悲観レーベル)

●ハードコア・パンクとポスト・パンクが融合する瞬間の熱量
(ポスト・パンクの発生から、現在のポスト・パンク・リヴァイヴァルに至るまでを綴ったコラムby骸a.k.a. Guy氏/disk shop
Misery/bloodsucker/ORIGIN OF M)

●書評 MDC:Memoir from a Damaged Civilization~
(2017年2月に初来日を果たし、2018年1月には再来日を予定しているMDC。そのヴォーカルであるDave
Dictorの自伝「MDC:Memoir from a Damaged Civilization~」の紹介by 鈴木智士氏)

●LASHING SPEED DEMONS:HUSKER DU
(アメリカン・ハードコア・バンドHUSKER DU の詳細なバイオグラフィーby 大越よしはる氏)

●チャレンジ・インタヴュー
(コンノツヨシ(aka TOFU 666)氏[DESPERDICIO])

12月22日発売予定

12. December 2017 by sats
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