ギリシャ・アテネで古参スクワットが | 焔と煙霧

ギリシャ・アテネで古参スクワットが

衆院選の結果は私のツイッターやフェイスブック上に流れてくる投稿とはやはりまるで違う結果になったが、選挙当日実家の岐阜にいて思ったことは、自民党議員それぞれの「地域」での存在というのはやはり揺るがないものがあるらしく、漠然となのだろうがある年齢以上の人たちの心のなかに澱みのようなものを残し、それが選挙の度に甦ってきているということだった。今回の選挙も二大政党制よろしく、あっちに行ったりやっぱあっちが気に入らないからこっちに戻って来たりという反復の一つなのかもしれない。私の「タイムライン上の情報」はその反復に翻弄されるだけで、食い込む余地すら元々なかったと。辺見庸が911辺りからか、「鵺(ぬえ)のような全体主義」という言葉を度々使っていたのを思い出したが、もうそれは鵺のような実態の掴めない茫漠としたものからとうとう脱皮して、虎にでもなったのだろうか。虎と言うとかっこよくて聞こえがよくなってしまうが、この虎はかなりタチが悪そうである。タチの悪い虎に喰われないように注視しないといけない。

さて、ここでカンパを呼びかけさせてもらったギリシャはヴォロスの友人だが、11/30に320ユーロ(=35,534円)をギリシャの友人を通じてマツァゴウスクワットに送金した。
と一息ついていた矢先、今度はアテネの古参スクワットVilla Amaliasが昨日12/20の早朝、警察に襲撃されたそうである。

Greece: Police raided occupation of Villa Amalias, Athens
http://eagainst.com/articles/police-raided-occupation-of-villa-amalias-athens/

私も今年7月のギリシャ滞在時に足を運んだのだが(泊まらせてもらったのは近所の別のスクワットだった)、ここでも書いたように今年で24年目を迎えるギリシャで一番古いスクワットである。かなりしっかりした設備のライブスペースがあったり、映画を見たりミーティングをしたりとアテネの活動の拠点となっている場所であるが、今回はここに住んでいる8人が拘留され、スクワットを家宅捜索されているとのこと。そういえば訪れた時も、以前ファシストに燃やされたという天井を見せてもらった。攻防は日常的でもあるのだろうが、今回は警察が乗り込んで来たわけである。
ヴォロスの友人曰く、6月の現政権発足以降のターゲットが明らかにアナキストやアンチファシズムを掲げる人々になっているらしく、先日の友人ミツォスのようにデモ中に逮捕されたり、スクワットを理由もなく襲撃して立ち退かせるということが頻発している。もちろん政府に理由はあるだろう、邪魔なのである。あまりに露骨にこういった排除をするのは、自分たちの邪魔をする相手に対しもう手段なんて選んでいる余裕がないのかもしれないし、ここぞとばかりに徹底的に叩いてぐうの音も出ないまで追い込みたいのかもしれない。6月の総選挙では極右政党である「黄金の夜明け」党が議席を取り、その後も支持を広げているのは周知の事実である。さて日本。そんな田舎の自民党頼りによってなのか他に入れるところがなかったからなのか、とにかく今回の選挙結果もギリシャのそれを追いかけているみたいになってしまった。鵺が虎になり、既に常態化したあらゆる「排除」にさらに磨きをかけ、ターゲットを絞ってくる日も近いのか。竪川の野宿者排除もその一端だろうか。タチの悪い虎に喰われたくはない。

21. December 2012 by sats
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