フリーランスになりました | 焔と煙霧

フリーランスになりました

夏に会社勤めを辞め、また無職、もとい、フリーランスになりました。
何のフリーランス? 一応日本語と英語の間の翻訳をやります。が、まあいわゆる「ビジネス翻訳」とか「産業翻訳」という類の事務的なものや、あと少々の映画の字幕翻訳を中心に、糊口をしのげればなあと。まあつまり、基本的にヒマなので、空いた時間で何か書いたり作ったりできればいいなと思っています。あと翻訳したい小説もあるので、一応それなりに裏では動いているんですが、どうなるやら…。友人に相談したところ、「売れても200部くらいだろうから、やめたほうが身のため」と止められましたが…。
しかし翻訳も単価は下がる一方のようだし、例のネトウヨ仕事も蔓延しているらしいランサーズみたいなところだと、クオリティも単価もピンからキリまで玉石混交、ああいうのにはなるべくお世話にはなりたくないもの。
あとはたまにウェブ媒体で筆名で記事を書いてお金をもらってた仕事も、最近はまったくお呼びがないので、何かやらないといけないな。個人的には英語のライティング能力をものすごくちゃんとして、相方akの力も借りつつ日英翻訳の仕事をやりたいところなんですが。努力します。
というわけで、日本語と英語の翻訳がらみのお仕事、書き物の依頼はいつでもお待ちしています。
メール: nakanakananke(at)gmail.com

さて、仕事を得るためにはセルフプロモーション。ということで、最近翻訳関係で何してたかを適当に書いておきます。

去年はアホみたいに手伝って、楽しい思いも狂った経験もいろいろさせてもらったカナザワ映画祭。いろんな意味でノートリアスな映画祭、去年で終わりのはずだったけど、まあ大方の予想通りそんなことはなく、今年はO代表が日本全国を巡業する旅芸人スタイルで復活。相変わらず変なこと考えてるなあということで、各地で上映した映画の字幕作りを、去年ほどではないけど今年も手伝いました。
結局現場には行けなかった、羽咋の「宇宙怪談大会」では(怪談大会と言えば、もう何回も書いてると思うが、2010年の横山茂雄先生と高橋洋監督の「オカルト対談」で見せられた、タミル映画「アマン」のあのシーンは未だに忘れられない)、『宇宙人の聖書』という謎のSF映画などをやりました。ラストシーンで、最後のモンスターを倒して体力消耗クタクタのザックリーが一生懸命自分のことを説明しているのに、記者のおねーちゃんがひたすら「あなたは誰なの、わからないわ、私たち英語で会話してるじゃない」と理解もしてあげずに冷たく言ってしまうシーンの理不尽さが好きです。トレイラーだけ貼っておこう(youtubeに全編あり・・・。何でもあるな)。

あと小倉の「フィルマゲドンIII」でかかった『ミュータント・フリークス』は、最高のテンポで飽きるくらいに次々と出てくるあまりにくだらないジョークが、作業しててほんと面白かったんですが、10代の頃、Sockhead役のボブキャット・ゴールドスウェイトが世界で一番面白いコメディアンだと思ってたらしい相方akに説明してもらいながら、当時のテレビ番組やらCMやらのパロディを噛み砕いて訳していく作業も、やっぱ字幕翻訳楽しいなと思える瞬間でした。こういう当時の細かいネタは、実際に経験してないとほんとわからない。
この映画のオープニングは、昔SSTからアルバムが出てた変態インストバンドのBlind Idiot Godの演奏をバックに、ヘンリー・ロリンズが”Freak freak!”叫んでてかっこいい。他にもButthole SurfersやPファンクとビル・ラズウェルのコラボなんかも劇伴で登場。そもそもこの映画は、「The Idiot Box」というMTVのコメディ番組の制作陣をもとに、Butthole Surfersを主役にする予定だったとか何とか。
1993年のこの映画、今やPC的にきわどい(というか完全にアウトな)ブラックジョークもあるので、恐らく日本盤DVDなんて出ないでしょう(アメリカではDVD出てて、youtubeにも全編あり)。見れた人はラッキーです。ただストーリー自体は、モンサントみたいな悪徳大企業&エライジャ・C・スカッグスという見世物興行師に、奇形にさせられ見世物をやらされているフリークスたちが、自分たちの境遇を不遇とも思わず自らの生を楽しみながら、ついに団結(?)してラディカルなダイレクト・アクションを起こす、もとい反撃する、とてもいい映画だと思うんですけどね。

その他、去年の上記映画祭で知り合った友人がスタートさせたクレイジーな企画、「『ロボコップ』30周年記念4K爆音上映」もちょっとお手伝いしています。私世代の人は、『ロボコップ』は小さい頃にテレビで見て怖い思いをしたんじゃないかと思うけど、バーホーベン監督がどんな人なのかを知ってから改めて見ると、本当に容赦ない暴力描写でちょっと引きます(そういえば『ELLE』はマトモな人がひとりもいなくて最高だった)。
これはかなりぶっ飛んだ上映会の企画だと思うので、クラウドファンディングも成功したし、とても楽しみ。

あとEL ZINE vol.26に載ったZAYのインタビューを英訳したものが、もうすぐMaximum Rocknrollに載るはずです。前回のフィリピンパンク特集号はひどくテキトーにカットされていたので、今回は入稿時に一応「勝手にカットしないでね。するときは相談してくださいね」と伝えておいたが、結構な文量なので全部載るのかは知りません。今や全米で一番のパンクス大集合イベントになった(?)Manic Relapse周辺なんかは、Contrast AttitudeやD-cloneの影響を受けてバンドやってる世代が結構いるだろうから、ZAY聞いたらすげー困惑するんだろうな、というのは密かに楽しみです(笑)。音聞く前にインタビュー読んでもらえれば、多少は免疫もできるでしょう。

さて、こんなことを書いている外では、選挙カーがまた朝から晩までやかましく走り回っているわけで、もうアズマン(って気軽に呼んだが、ロクに著書を読んだことはない)まで「今回の選挙は棄権しよう」とか呼びかけてるそうで(文芸評論家の岡和田晃氏が、「最悪なのは、署名用サイトを使って棄権を呼びかけてる東浩紀だ。(中略)自説への支持を数値化したいという欲望の発露にしか見えない」(図書新聞 3323号)って言ってたのに笑った)、今回に限らずそう言ってる身としては何かちょっと腑に落ちない気もしますが、「リベラル」、自民支持問わず、「政治」を信じてその一部になりたい人は行けばいいし、そうでなければ行かなければいいだけの話。個人の選択です。バイアスのかかりまくったツイッターばかり見てたら、リッケンミンシュトーが躍進するんじゃないかとか思うのかもしれない、そう信じたいのかもしれないが、まあ毎回のごとく日曜の夜8時過ぎには大勢は判明するのでしょう(そういや今度の日曜の夜は、最近はロシアにはまっているという韓国の友人がやってくるので一緒に遊ぶんだ)。

選挙の度に書いてる気がするが、せめてパンクとかハードコアとかを通ったのなら、「権力に加担しない」ということは、この文化の根幹の部分なわけだから、その「権力」が何なのかをその都度ちゃんと考えたいものです。ただ相方akは社民党の党首の困惑した顔をテレビで見て、「かわいそうだから入れてあげなよ」と言ってたり(ちなみにakは外国籍なのでもちろん選挙権なんてないですよ、国民年金は払わされてるけど、「国民」じゃないですから、はははは)、あと私の選挙区には、自民党のあの「うちわ問題」辞任の松島みどりが性懲りもなくまた立候補してるので、あれは是非とも復活してほしくないなと思ったり…。

まあこんなこと書いてたら絶対仕事はもらえそうにないな。自分でできることを進めつつ、まあそれでもこんな私に仕事任せてもいいよという奇特な方は、連絡お待ちしてます。

18. October 2017 by sats
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