160726

先の参院選挙の結果はもちろん予想した通りで、そもそも今の選挙なんかで何かが変わると期待することが、あまりにバカげた超現実的なことだとそろそろ気づくべきなのではないかと思うが、それでも「Go vote」とか、「選挙は最後の希望だ」なんていう歌詞をうたうパンクバンドも現にあるわけで、選挙が最後の希望だなんて、あんたどんだけ自分のことを矮小化してんだと、こちらまで悲しくなってしまう。私が聞いてきたパンクって確か、政治なんか、政治家なんか信用に値しない、だから強固なパンクのネットワークを使って、自分たちで自分たちの信じる「別の世界」を作ってしまおう、もうちょっと過激だと、そんな信用に足らないものなんか転覆してしまえ!というもので、選挙に行こう、「政治」に参加しようなんてのは学んだ記憶がないけどな。

かくいう私は、あまりに暑いのでクーラーをガンガンに27度に効かせた部屋で、時間が空いたときには目取真俊の昔の作品をいくつか読んでいた。特に『希望』という掌編は、「ヤマトのおめーらが何もしねえから、俺がこんなのを書かざるをえない。書かせてるのは紛れもない、加害者のヤマト、お前たちだ」と、頭をぶん殴られたような衝撃を受けた。ここで2000年(?)当時の向井孝さんの「非暴力直接行動」の文章と一緒に読める。これって今回のEL ZINEにも載せた、Band of Accuseの「Death to Capitalism」の歌詞と一緒だ、「いらないもの」を地方に押しつけて、自分たちは豊かでミンシュテキな生活を享受している我々に向けて書かれてるんだと。
同時に目取真氏のブログもずっと読んで、さすがにこの沖縄の現状を目の前にして、「別の世界を!」というような、ある種能天気なことを言ってるわけにもいかないので、「戦略的投票」だったか、なるべく沖縄から、ニポンから基地をなくしそうな政党に、あと死刑廃止に1ミリでも近づきそうな政党にイヤイヤ投票したわけだが、まあもちろん結果はご存知の通りで。やっぱりこういった選挙なんて行くもんじゃないのだろう。そういえば、SPEEDって結構好きだったんだけどな、ああまで見事にジユウミンシュトウのパペットになっていく過程を見ると、本当に「政治」って怖いなとしか思えないなあ。もう一回貼っておこう。

「政治も政治家ももはや信じるに値しません。心ある人間なら、政治を行うなど今日では不可能です」
-テオ・アンゲロプロス(『こうのとり、たちずさんで』のパンフより)

残念ながら現在東京都民である私のところには、先日また別のバロットが送られてきたが、こちらはもう完全に無視しよう、こんな茶番は気にする時間もムダなのではないか。「野党統一候補」ですらこんなありさま。宇都宮氏だったら投票に行ったかもね。まあいいや。目指せ投票率0%!とかやってる外山某氏の方が、そこらのパンクより、より原理的な意味でまったくパンクだ。投票箱なんか燃やしてしまえ、である。またこの画像の出番だ。

ってここまで書いて、アップもせず、参院選の文字通り直後から、高江での一連の暴挙が起こって、あまりにやるせなくて、それに反対する官邸前の集会、25日に行われた集会の、ゆんたく高江の「今回の件で高江にようやく目が向けられた(大意)」という言葉に、申し訳なさと疚しさを感じて、そうしたら今日の朝はakに、「相模原でMass Murder」と起こされて。ネットを見れば「障碍者は隔離しろ」とか「犯人はネトウヨ」とかが流れていて…。アメリカのゴシップサイトがこの事件を取り上げた記事のコメント欄には、「犯人の家族はみなSEPPUKUすべきだ」とか、「KARATEが使えたら助かったかもしれないのに」、「NINJAはどこにいた?」など、こちらも暗澹とする文字がずらっと並んでいる…。私は果たして、毎日が歴史の転換点かのような「現実」に、ちゃんとついていっているのかも危うい。一体何が起きているというのか。

26. July 2016 by sats
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